イエスタデイをうたってのタイトルの意味とは?元ネタのRCサセクションの曲についても
「イエスタデイをうたって」のアニメが現在放送中です。
独特なタイトルで一瞬どんな内容かちょっと分かりづらいですよね。
ゆっくりと進む恋愛もので、登場人物の気持ちが丁寧に描かれている良作です。
しかし、この「イエスタデイをうたって」というタイトルってどういう意味なんでしょうか。
調べてみるとRCサセクションというバンドの曲が元ネタとなっているようです。
イエスタデイをうたってタイトルの意味と元ネタ
イエスタデイをうたってというタイトルは作者の未公開作品からつけられたとインタビューで語られていました。
タイトルの元ネタは忌野清志郎さんのバンド「RCサセクション」の「イエスタデイをうたって」が元ネタとなっています。
「イエスタデイをうたって」というタイトルの意味は、曲の歌詞にすべてが込められています。
歌詞を要約すると「昨日何があったか知りたくもないが、悲しそうな瞳をしている「あの娘」からイエスタデイを歌ってとせがまれる歌う「僕」」ということでした。
タイトルの元ネタはRCサセクションの曲
「イエスタデイをうたって」のタイトルの元ネタは、忌野清志郎さんのバンド「RCサセクション」のほぼ同名の曲が元ネタとなっています。
「RCサセクション」は今は亡き忌野清志郎さんが立ち上げたバンドです。
忌野清志郎さんの歌声は特徴的で聞いてみると「あ~聞いたことある!」となります。
アニメっ子であれば一時期ちびまる子ちゃんのエンディング「宇宙代シャッフル」も歌っていたのでピンとくるかも。
RCサセクションの「イエスタデイをうたって」は1970年発売の2ndシングルのカップリング曲として収録されており、RCサセクションの初期の作品です。
漫画の作者・冬目景さんは学生のときに部活でギターをやっていたそうで、ビートルズの曲をコピーしたりしていたそうです。
「イエスタデイをうたって」の「イエスタデイ」はビートルズの曲のことで、もしかしたら「イエスタデイをうたって」もコピーしていたのかもしれません。
※冬目景さんは現在「空電デイズの姫君」という漫画を連載中でインタビュー記事で自身の音楽歴に触れていました。
さて、実はこの「イエスタデイをうたって」というタイトルは冬目景さんの未発表作のタイトルだったそうです。
タイトル自体は冬目景さんの初期短編集のロングインタビューでRCサセクションが元ネタだと語っていました。
また外伝的な位置づけの「イエスタデイをうたって afterword」にもインタビューが掲載されており、そこでもタイトルの由来を語っていました。
タイトルは最初、ヒロインの名前から『ハル』にしようと、絵コンテでもそうしていましたが、編集部から変えてほしいと言われ…それで自分の別の漫画(未発表)につけていた今のタイトルに変更しました。
ーイエスタデイをうたって afterwordより引用
もともと「ハル」という題名から未発表作のタイトルに変更したということなのでタイトルの意味は深く考えられていない可能性があります。
しかし、RCサセクションの歌詞を見てみると、漫画の登場人物たちとマッチしているように感じました。
イエスタデイをうたってのタイトルの意味
「イエスタデイをうたって」のタイトルは「昨日何があったか知りたくもないが、悲しそうな瞳をしている「あの娘」からイエスタデイを歌ってとせがまれ歌う「僕」」という意味。
私がこの歌詞を見たときに思い起こされたのは、物語のはじめのリクオと榀子の関係が思い起こされました。
曲の方の「あの娘」は、「あの娘」に恋している「僕」の気持ちに気づきつつも、慰めてもらおうとしているところはずるいと思いませんか?
榀子は過去の傷を引きずっているにも関わらず、リクオに甘えに行っているように見える様は「ずるいなあ」と思い、曲の方の「あの娘」に通ずるところがあるのではないかとも思いました。
しかし、もともとは「ハル」というタイトルだったことからハルの心情に沿っていないとおかしいのではないでしょうか。
終盤でリクオと 榀子が付き合うことを知ったハルは身を引きます。自分が選ばれなかったという気持ちを次のように語っていました。
「そばに居てもいいなんてさ・・・ それだけで すごいことなんだよ」
ーイエスタデイをうたって 11巻から引用
付き合うってことは「いつもそばに居ていい」関係のことなんだど思います。
曲の方の「あの娘」に対して「僕」は何も言わずに「イエスタデイ」を歌って、そこに居ていいんだと表現しています。
「イエスタデイをうたって」というタイトルの意味は 「付き合う=そばに居ていい関係」ということを一言で表しているのだと私は思います。
まとめ
「イエスタデイをうたって」のタイトルの元ネタはRCサセクションの曲。
タイトルのの意味は歌詞とハルの気持ちから「付き合う=そばに居ていい」という意味。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!