バットマンのジョーカーのモデル・元ネタは笑う男?生い立ちや過去についても!
バットマンの有名な悪役の一人である「ジョーカー」。
映画やドラマなどでバットマンと対をなす悪役として度々登場する人気のキャラクターです。
もともとはアメコミから生まれたキャラクターですが元ネタとなったモデルが存在します。
今回はジョーカーの元ネタとなったモデルとキャラクターとしての過去や生い立ちについてまとめました。
バットマンのジョーカーの元ネタ・モデルが存在する?
ジョーカーのモデル「笑う男」
ジョーカーの元ネタとなったモデルは1982年に公開されたサイレント映画「笑う男」とされています。
アメコミファンの間では有名な話なんだとか。
原作は『レ・ミゼラブル』で有名なヴィクトル・ユーゴー著の『笑う男』
「笑う男」は1928年アメリカで初映画化。
2012年にもフランスで映画化。韓国では2018年にミュージカル舞台化しています
日本でも2019年の4月に舞台化しています。
【笑う男のあらすじ】
17世紀のイギリスが舞台。
当時の王であったジェームズ2世の政敵であったクランチャリー卿の息子・グウィンプレインが主人公。
父親が処刑されたことによりコンプラチコ(子供買い手)の手に渡されたグウィンプレインはその顔に恐ろしい笑いを刻まれる。
放逐されたグウィンプレインは雪の中をさまよい途中で盲目の少女を保護する。
2人は餓死寸前となっていたが運良く旅の興行師に拾われ救われた。
その後、笑う男として人気者になっていた。盲目の少女・デアも成長していた。
二人は相思相愛であったがグウィンプレインは自身の笑う顔のこともあり思いをデアに打ち明けられないでいた。
興行師一座は全国の見世物が集まるカーニバルに参加するがそこで人気者の「笑う男」がかつてのクランチャリー卿の息子だと貴族たちに知れ渡る。
グウィンプレインは貴族たちの政争に巻き込まれカーニバルの最中に拉致されてしまう。
興行師一座は国外退去を命じられ、グウィンプレインとデアは離れ離れに。
グウィンプレインは貴族に列されることになったが貴族たちに嘲笑われ、憤り、興行師一座を追いかけた。
人気者であった笑う男は市民たちの助けもあり一座の船に追いつき共に国外へと旅立っていった。
『笑う男』(1928)
原作バットマンのジョーカーが参考にしていると聞き新作を観る前に鑑賞。
無理やり笑顔にされてしまった男と盲目の少女のサイレント映画。
どんな感情の時も満面の笑みを浮かべる姿に哀しみと狂気を感じた…。
見た目はたしかにやつにそっくり!#ジョーカー pic.twitter.com/5H4fRfgbta— キミシマムTHE裕君@10/6_Back To The80’s (@swinder8931) October 2, 2019
「笑う男」はヴィクトル・ユーゴー自身「これより優れた小説を書いたことがない」というほどの名作と言われています。
サイレント映画でグウィンプレインがどうなったかは不明となっています。
原作版では想い人であるデアと再開した時デアが死んでしまっていたためデアの亡骸とともに船外へ身を投げて終わるそうです。
と、元ネタである「笑う男」についてご紹介しましたがジョーカーとはあまり関係性がありません。
なぜなら物語ではなく、外見や常に笑っている顔が元ネタとして挙げられているからです。
原作のモデルとなった元ネタは、当時「笑う男」の主演を努めていたコンラート・ファイトのスチール写真がきっかけと言われています。
余談ですが、実写バットマンの歴代ジョーカーの中では「シーサイドスクワット」のジャレッド・レト版のジョーカーの笑い顔が似ていると思います。
さて、実は「笑う男」が元ネタのジョーカーのモデルを巡って原作コミックの制作陣で論争がありました。
調べてみると元ネタは他にもあったというのでみてみましょう。
他にもある元ネタの説について
当時のバットマン制作サイドのアーティスト内で元ネタとモデルの論争。
ボブ・ケイン、ビル・フィンガー、ジェリー・ロビンソンの3人はジョーカーについて度々論争していたといいます。
ジェリー・ロビンソンはたまたま手にとったトランプのジョーカーからデザインをスケッチ。
ボブ・ケインとビルフィンガーは笑う男のスチール写真から構想を得たと語っています。
ロビンソンVSケイン&フィンガーでジョーカーの権利を争い決着のつかないまま3人は他界したのでファンの間では論争が続いているようです。
ボブ・ケインは最後までロビンソンの主張を認めなかったと言われています。
ただこの3人の論争があったからこそ今のジョーカーがあるのではないでしょうか。
実際、「ジョーカー」という名前と作中で犯罪の痕跡にトランプのジョーカーを残すというのはロビンソンのモデルから来ていると思います。
もしも、どちらかの主張だけで「ジョーカー」が生まれていたら、ジョーカーはバットマンの数いる中の敵キャラに埋もれていたかもしれません。
論争があったからこそ洗練されたジョーカー像が生まれたのではないでしょうか。
笑う男はリメイクが複数回行われているため、そのたびにジョーカーのモデルの話が出るので
一般的にはこちらが有力説となってしまったのではないでしょうか。
ジョーカーの生い立ちや過去
さて、話は少し変わりジョーカーの過去について。
この記事を書いている2019年10月にはジョーカーが主役の映画が公開されます。
ジョーカー単体でのスピンオフはバットマンシリーズでは初。
ジョーカーがなぜジョーカーとなったのかルーツを知ることが出来ます。
前情報では大道芸人として暮らしていたアーサーフレックは笑いのある人生は素晴らしいと信じるも、どん底から抜け出せない。
孤独な状態が続き、社会に見捨てられたことから”悪のカリスマ”ジョーカーとなっていく。という内容になっています。
人間の内面的な理由でジョーカーとなりますが、過去作品のジョーカーには別の過去もあります。
オリジンと呼ばれるジョーカーの過去は「工場の化学薬品の溶液に落ちて、白い肌、緑の髪の毛、常に笑みを浮かべるような避けた口となった」とあります。
このあたりとの整合性をとるのか、はたまたパラレルとするのかは気になるところです。
映画ダークナイトのジョーカー(演:ヒース・レジャー)は薬品ではなく自分でピエロメイクしていると語っています。
笑ったような口元の由来についても内容が二転三転しているので整合性はなくともよいのかなと個人的には思います。
内面は映画ジョーカーの流れから、外見はジョーカーとなったあとバットマンとの争いで薬品に落ちたから。なのかもしれません。
まとめ
・ジョーカーの元ネタの笑う男はモデルの1案だった。
・トランプのジョーカーと「笑う男」どちらが真のモデルだったかは未決着。
・ジョーカーの生い立ちは映画で確認。外見はジョーカーになったあとに薬品に落ちたが自然な流れ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!